うつ病の治療 について の基本方針
うつ病は、本人の性格と環境の変化とで起こりやすくなる。
うつ病が起こった時の病態は、脳の機能の異常、
さらに言うとセロトニン、ノルアドレナリン等の脳内伝達物質の異常
といわれている。
うつ病は、まだ正確にその機構が全て解明されたわけではないが、
脳内伝達物質のバランスを回復するような抗うつ薬は
すでに開発されている。
そこでうつ病の治療は抗うつ薬が中心となるが、
最近では、薬物療法以外の面も重要になってきている。
心理的葛藤に起因しない内因性うつ病の場合治療方針は、
基本的に一般の病気と同じである。
すなわち、病気であることを本人・家族が納得し、
「無理をせず、養生して、薬を飲んで、回復を待つ」ことである。
内因性うつ病の症状は、
"気の持ちよう" "努力"などで変えられるものではない。
変えられないものを、変えようと無理をすれば、症状を悪化させる。
むしろ、変えようとせず、憂うつな気分に逆らわず、十分な休養を取り
ながら、時を待つべきなのである。
うつ病の症状の一つに、将来を悲観してしまうことがある。
病気のため、もう治らないとしか考えられなくなることも多い。
しかし、うつ病はいかに重症でもいつかは改善するものである。
いつかは良くなるという希望を持つことが重要である。
またあせって人生の決断を下さない方がよい。
例えば転職・退職、離婚などの重要な決断はなるべく後回しにする。
一般にうつ病のため判断能力は低下していることが多く、適切な判断
が下せないことが多い。
家族など周囲の人たちも、長い目でうつ病患者を見守ることが求めら
れる。
「頑張れ」や「甘えるな」という言葉は、
患者自身の力ではどうしようもない今の状態を、
今すぐに自分の力で変えるようにと、無理を求めるものとなる。
そして、このような言葉は、患者を追いつめ、最悪の場合、
自殺の誘因とならないとも限らない。
患者のみならず、周囲の人々も、患者がうつ病であり、患者自身の力で
は今の状態から抜け出せないことを受け入れ、長い目で回復を信じ、
あせらないことが必要である。
「気の持ちようではないか」「旅行にでも行って気分転換してはどうか」と
いった言葉も、適切でない場合がある。
うつ病でなくとも、嫌なことが起きれば、嫌な気分になるし、そういった一
過性の軽い抑うつ気分は多くの人が経験する。
これらの言葉は、うつ病もそれと同じように対処すれば良いものと見てい
る。
しかし、長期間に及ぶような酷いうつ状態(つまりうつ病)の場合には、
適切な治療なしには気の持ちようを正すこともできず、
旅行に行く気力も出ないため、これらの言葉はかえって患者を苦しめる。
患者がこれらのアドバイスを受け入れられるほど回復したかどうかの
見極めが大切である。
治療の前提として、治療の基本的原則について、しっかりと医師が説明
を行い、患者が納得して治療に取り組むことが必要である。
また、投薬についても、医師がしっかりと説明する必要がある。
患者も、分からないことは質問していくことが必要である。
こうした医師と患者のコミュニケーションが治療の成功には不可欠である。
心理的葛藤に起因すると思われる、心因性うつ病の場合、
心理的葛藤に起因すると思われるうつ病では、
原因となった葛藤の解決や、葛藤状況から離れることなどの原因
に対する対応が必要である。
なお、一人一人の患者においては、心理的葛藤が原因と考えるべきもの
なのかどうかの判断は、かなり難しい。
このため、この判断は、精神科医の助言に従うのが良いであろう。
入院・外来などの治療設定の選択入院するかどうかなどの治療設定の
選択をする場合には、症状の重症度の判断が重要である。
ただし、専門的に見てかなり重症であると判断されるうつ病を、家族や周囲
の人が、軽く見ることは多く、専門医を受診し、診断を受けることがまずもって必要である。
特に、「死にたい」とか「消えてしまいたい」「自分は居ない方がいい」などの希死念慮
や自己否定的な内容を口にする場合には、自殺の危険性があり、すみやかな受診
が必要である。
治療開始の時点では、自殺の危険性が高い重症例であるか否かがまず評価され、
自殺の危険性が高い重症例では、入院治療が必要となる。
特に危険性が高い場合には、
電気痙攣療法を行うと、自殺の危険性は軽減されるとされる。
自殺の危険性はないが、日常生活に著しい障害が生じている場合には、
仕事を休んだり、主婦であれば家事を誰かに手伝ってもらうなど、
社会的役割を免除してもらい、休養する必要がある。
日常生活における障害が軽い軽症例では、これまで通りの生活を続けながら、
治療を行うこともある。
いずれの重症度でも、内因性うつ病においては、薬物療法を行うのが原則である。
うつ病の治療薬
うつ病の治療薬は
薬物療法と休養1957年にスイスのクーンが、イミプラミンの抗うつ作用を発見し、
それまで直接の治療薬のなかったうつ病に薬物療法の道が開けた。
うつ病の治療薬は
その後、イミプラミンと同様の三環構造をもつ 抗うつ薬 が次々に発見され、
これらは 三環系抗うつ薬 として、現在まで長く 抗うつ薬 の中心的な存在になってきた。
しかし、 三環系抗うつ薬 には、口の渇きや便秘などの副作用もあり、最近ではより
副作用の少ないSSRI、SNRIといった薬物も登場している。
薬物療法と休養1957年にスイスのクーンが、イミプラミンの抗うつ作用を発見し、
それまで直接の治療薬のなかったうつ病に薬物療法の道が開けた。
うつ病の治療薬は
その後、イミプラミンと同様の三環構造をもつ 抗うつ薬 が次々に発見され、
これらは 三環系抗うつ薬 として、現在まで長く 抗うつ薬 の中心的な存在になってきた。
しかし、 三環系抗うつ薬 には、口の渇きや便秘などの副作用もあり、最近ではより
副作用の少ないSSRI、SNRIといった薬物も登場している。
うつ病の治療 抗うつ薬
うつ病に対しては、
抗うつ薬 の有効性が臨床的に科学的に実証されている。
ただし、
抗うつ薬 の効果は必ずしも即効的ではない。
抗うつ薬 の効果が明確に現れるには、1ないし3週間の継続的服用が必要
である。
抗うつ薬 は、このことをしっかりと理解して服薬する必要がある。
抗うつ薬 のうち、従来より用いられてきた三環系あるいは四環系抗うつ薬は、
口渇・便秘・眠気などの副作用が比較的多い。
これに対して近年開発された、セロトニン系に選択的に作用する薬剤SSRIや、
セロトニンとノルアドレナリンに選択的に作用する薬剤SNRI等は副作用は
比較的少ないとされるが、臨床的効果は三環系抗うつ薬より弱いとされる。
また、不安・焦燥が強い場合などは抗不安薬を、不眠が強い場合は睡眠導入
剤を併用することも多い。
なお、抗うつ薬 による治療開始直後には、年齢に関わりなく自殺の危険が増加
する危険性があると米食品医薬品局(FDA)から警告が発せられた。
又、近年セント・ジョーンズ・ワートを始めとした
ハーブの利用にも注目が集まっているが、有効性はまだ不明である。
抗うつ薬 の有効性が臨床的に科学的に実証されている。
ただし、
抗うつ薬 の効果は必ずしも即効的ではない。
抗うつ薬 の効果が明確に現れるには、1ないし3週間の継続的服用が必要
である。
抗うつ薬 は、このことをしっかりと理解して服薬する必要がある。
抗うつ薬 のうち、従来より用いられてきた三環系あるいは四環系抗うつ薬は、
口渇・便秘・眠気などの副作用が比較的多い。
これに対して近年開発された、セロトニン系に選択的に作用する薬剤SSRIや、
セロトニンとノルアドレナリンに選択的に作用する薬剤SNRI等は副作用は
比較的少ないとされるが、臨床的効果は三環系抗うつ薬より弱いとされる。
また、不安・焦燥が強い場合などは抗不安薬を、不眠が強い場合は睡眠導入
剤を併用することも多い。
なお、抗うつ薬 による治療開始直後には、年齢に関わりなく自殺の危険が増加
する危険性があると米食品医薬品局(FDA)から警告が発せられた。
又、近年セント・ジョーンズ・ワートを始めとした
ハーブの利用にも注目が集まっているが、有効性はまだ不明である。
三環系抗うつ薬
三環系抗うつ薬 とは
トフラニール、イミドール、アナフラニール、アンプリット、
トリプタノール、ノリトレン、アモキサン、プロチアデンなど
古くからある抗うつ薬である。
三環系抗うつ薬 とは
よい効果が期待できるが、副作用がやや多く見られるとのこと。
三環系抗うつ薬 とは
効いてくるまで2~3週間かかる。
うつ病のほか、パニック障害、夜尿症、神経痛の治療にも
使われている。
三環系抗うつ薬 の
【おもな副作用】口の渇き、立ちくらみ、めまい、かすみ目、
頻脈、便秘、尿がスムーズに出ない、低血圧、眠気など。
トフラニール、イミドール、アナフラニール、アンプリット、
トリプタノール、ノリトレン、アモキサン、プロチアデンなど
古くからある抗うつ薬である。
三環系抗うつ薬 とは
よい効果が期待できるが、副作用がやや多く見られるとのこと。
三環系抗うつ薬 とは
効いてくるまで2~3週間かかる。
うつ病のほか、パニック障害、夜尿症、神経痛の治療にも
使われている。
三環系抗うつ薬 の
【おもな副作用】口の渇き、立ちくらみ、めまい、かすみ目、
頻脈、便秘、尿がスムーズに出ない、低血圧、眠気など。
四環系抗うつ薬
四環系抗うつ薬 とは
ルジオミール、テシプール、テトラミドなど三環系抗うつ薬に比べ、
作用はやや弱くなる。
しかし、
四環系抗うつ薬 とは副作用が少ないというメリットがある。
四環系抗うつ薬 とは効果の発現が比較的早く、とくにテトラミドは即効性。
ルジオミール、テシプール、テトラミドなど三環系抗うつ薬に比べ、
作用はやや弱くなる。
しかし、
四環系抗うつ薬 とは副作用が少ないというメリットがある。
四環系抗うつ薬 とは効果の発現が比較的早く、とくにテトラミドは即効性。
うつ病の治療 SSRI
うつ病の治療 SSRIは、
selective serotonin reuptake inihibitorのこと。
うつ病の治療 SSRIは、脳内伝達物質のうち
セロトニン系に選択的に働き、
また、SNRI は、セロトニン系とノルアドレナリン系に作用する。
いずれも投与初期に胃腸症状が1~2週間みられるのを除けば、
三環系抗うつ薬と比べて副作用が少ない。
そのため、飲みやすい治療薬として、日本でもこれからうつ病の
治療に使われていくものと思わる。
しかし、抗うつ薬は飲んですぐに効果が出るわけではなく、毎日飲
み続けて1週間、2週間と時間をかけて効果が発現するもの。
治療効果のピークは8週間目ぐらいになる。
そのため、それまでは、無理をせずに仕事を減らしたり、休養したり
と脳や体の疲れをいやし、エネルギーの消耗を防ぐ必要がある。
薬を飲みながら無理をして働いていたのでは、いくら良い薬でも充分
な効果をあげられない。
【おもな副作用】
吐き気、食欲不振、口の渇き、便秘、下痢、眠気、めまい、頭痛、
だるい、ふるえ。性機能異常、性欲低下。尿が出にくい、動悸、
目がまぶしい。発疹、発赤、かゆみ。
selective serotonin reuptake inihibitorのこと。
うつ病の治療 SSRIは、脳内伝達物質のうち
セロトニン系に選択的に働き、
また、SNRI は、セロトニン系とノルアドレナリン系に作用する。
いずれも投与初期に胃腸症状が1~2週間みられるのを除けば、
三環系抗うつ薬と比べて副作用が少ない。
そのため、飲みやすい治療薬として、日本でもこれからうつ病の
治療に使われていくものと思わる。
しかし、抗うつ薬は飲んですぐに効果が出るわけではなく、毎日飲
み続けて1週間、2週間と時間をかけて効果が発現するもの。
治療効果のピークは8週間目ぐらいになる。
そのため、それまでは、無理をせずに仕事を減らしたり、休養したり
と脳や体の疲れをいやし、エネルギーの消耗を防ぐ必要がある。
薬を飲みながら無理をして働いていたのでは、いくら良い薬でも充分
な効果をあげられない。
【おもな副作用】
吐き気、食欲不振、口の渇き、便秘、下痢、眠気、めまい、頭痛、
だるい、ふるえ。性機能異常、性欲低下。尿が出にくい、動悸、
目がまぶしい。発疹、発赤、かゆみ。
SNRI
SNRI とは
選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬トレドミンSSRI
よりも、抗うつ作用が強く、効き始めが早いと考えられている。
SNRI とは副作用が少ないのも特徴。
SNRI とは SSRI にみられる飲み始めの吐き気や嘔吐もほとんどない。
トレドミンは飲み合わせの悪い薬が少ないというメリット。
選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬トレドミンSSRI
よりも、抗うつ作用が強く、効き始めが早いと考えられている。
SNRI とは副作用が少ないのも特徴。
SNRI とは SSRI にみられる飲み始めの吐き気や嘔吐もほとんどない。
トレドミンは飲み合わせの悪い薬が少ないというメリット。